高速道路に「最低速度標識」なぜ設置? 三陸道にあって東北道にない理由 県警に聞いた

宮城県内の三陸道などで、最高速度標識とともに「最低速度標識」が設置されています。しかし東北道などにはありません。そもそも珍しい標識、どのような理由で設置しているのか聞きました。

2車線から4車線に広がったら「最低速度標識」が現れた

 最高速度の標識は一般的ですが、実は「最低速度標識」もあります。その珍しい標識に、宮城県内で遭遇しました。

Large 220627 saitei 01

拡大画像

左が最低速度標識。三陸道の4車線区間で見られる(乗りものニュース編集部撮影)。

 三陸道を八戸から南へ走り、宮城県内の桃生豊里IC(石巻市)を過ぎると、暫定2車線の道路が4車線に広がります。最高速度も80km/hから100km/hに引き上がり、無料区間ながら、東北道などとほぼ同等のスペックに。この区間ではデジタル式の可変速度標識が上下に配置され、上の標識は「100」、下の標識は大型車の最高速度である「80」の数字を表示しています。

 ただ、ICの合流部だけは、この2つの可変速度標識に並んで、「下線つきの50」が書かれた通常の板の速度標識も設置されているのです。これが最低速度標識で、「50km/hを下回る速度で走ってはいけない」ことを表しています。

 この標識、同じ宮城県内でも東北道などには設置されていません。なぜなのか、宮城県警の高速道路交通警察隊に聞きました。

――三陸道の4車線区間に最低速度標識があって、東北道にないのはなぜでしょうか?

 東北道が「高速自動車国道」なのに対し、三陸道は「自動車専用道」であることに起因しています。というのも、高速自動車国道(本線車道で対面通行ではない区間)は、法令で50km/hの最低速度が決まっているのですが、自動車専用道には法令上の最低速度の定めがありません。三陸道の4車線区間には、あえて最低速度を指定しており、それを標識で周知しています。

この記事の画像をもっと見る(2枚)

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

3件のコメント

  1. 最低速度より最高速度を守ってない人が明らかに多く危険なんだがな

  2. 50キロで走ると合法なのに煽られ運転とか言われるんだろな!なら101キロは煽り運転や
    1キロオーバーから違反!守ってくれ
    お越し車線なんて皆が100以下で走れば詰まるとかなか

  3. 最高速度50規制+最低速度50規制という鬼運用が可能な標識……