渋谷、新宿からも直通? 羽田空港が飛躍的に便利に!?

JR東日本が発表した新宿~羽田空港直通計画とは?

キーワードは貨物線

 2013年11月、JR東日本は貨物線を活用し、羽田空港へ直通列車を走らせる構想を発表しました。が、この構想はそれで終わりませんでした。JR東日本は2014年6月24日(火)に行われた株主総会で、新宿方面からも直通列車を走らせる構想を明らかにしたのです。

羽田空港付近を通っている東海道貨物線を活用し、空港アクセス列車を走らせる。

 あまり知られていませんが、羽田空港付近の地下には「東海道貨物線」と通称されるJRの貨物線が通っています。山手線・京浜東北線の浜松町駅から、大井埠頭近くにあるJR貨物の東京貨物ターミナル駅、羽田空港の外縁部地下を経由し、南武線・鶴見線の浜川崎駅に抜ける20.6kmの路線です。

 その東海道貨物線を空港アクセス線として整備し、活用しようというのがこの構想の柱です。

 まず、東海道貨物線は羽田空港の外縁部にある東京モノレール整備場駅、天空橋駅付近の地下を通っているので、そこから空港ターミナル付近まで新しくトンネルを掘ります。

 そして浜松町駅で東海道貨物線と東海道本線を接続すると、東京駅方面からの羽田空港への直通が可能になります。また2015年に東海道本線と宇都宮線、高崎線、常磐線を直通運転させる「東京上野ライン」が開業するので、東京駅のみならず大宮駅や宇都宮駅、高崎駅、水戸駅方面から羽田空港へ、直通列車を走らせることもできます。

東海道貨物線を、さらにあの路線と接続

 ここからが、今回の株主総会で発表された部分です。東海道貨物線は東京臨海高速鉄道りんかい線と一部で近接しているため、ここも接続。すると、りんかい線は埼京線と直通運転を行っているので、渋谷駅、新宿駅、池袋駅方面からも羽田空港へ直通列車を走らせることが可能になるのです。

 実現すれば東京駅、上野駅と宇都宮線・高崎線・常磐線方面、そして渋谷駅、新宿駅と埼京線方面、また新木場駅方面からも羽田空港へ直通列車を走らせられるのです。羽田空港が飛躍的に便利になります。

 いつ頃までに完成するのかはまだ未定ですが、2020年の東京オリンピックの際に開業していれば、国内外からの客輸送に大いに役立つことでしょう。便利すぎるので、現在、羽田空港アクセスに活躍している東京モノレールと京浜急行への影響が気になりますが。ちなみに東京モノレールは、JR東日本グループです。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道ライター、イラストレーター。「鉄道」や「旅」に関する執筆活動や絵本の制作を行っているほか、鉄道車両のデザインにも携わる。子供の頃からの旅鉄&撮り鉄で、日本国内の鉄道はJR・私鉄の全線に乗車済み。完乗駅はJRが稚内で、私鉄が間藤。メインは「鉄道」だが、基本的に「乗りもの」好き。

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