甲子園球児も食べた? 春日部駅の密かな名物

「つけ麺」や「夏の風物詩」も

 この春日部駅の立ち食い店は、ラーメン屋としてなかなか本格的なのもポイント。ラーメン屋における夏の風物詩「冷やし中華始めました」が行われているのです。

 注文すると、茹でてから水で締め、提供される本物の「冷やし中華」(600円)。酸味の効いたサッパリしたタレにカラシを絡ませ、シャキシャキのキュウリと一緒に、電車を見ながらかき込むその味。なかなか体験できるものではないでしょう。ただ調理に時間がかかるため、混雑時は避けたほうが良いかもしれません。

 このほかのメニューも個性的なラインナップになっています。「コロッケラーメン」(540円)も、ほかにはそうなさそうです。「つけ麺」をホームで、しかも「あつ盛り」「ひや盛り」のどちらでも食べられるのも珍しい点でしょう(各600円)。

 一般的なメニューも、もちろんあります。「ネギラーメン」500円、「ワンタンメン」550円、「塩野菜ラーメン」480円、「塩特盛りラーメン」650円などとなっています。

 さてこの春日部駅野田線ホームのラーメン店、ひとつ困ったことがあります。電車に乗ろうとホームを歩いていると、ラーメンのいい香りが「おいでおいで」と手招きするのです。特に空腹時、飲んだあと、その誘惑はかなりのもの。春日部共栄高校をはじめとする春日部駅を利用する学生たちは、いつもこの誘惑と戦っていることでしょう。誘惑に負ける学生も多く見られます。

 また「昔ながらの東京ラーメン」風なので、飲んだあとのシメに向いているのも悩ましいところです。東武鉄道春日部駅野田線ホーム、ダイエット中は近づかないよう、お気をつけください。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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