導入が断念された線路・道路両用車「DMV」 開発継続か?

開発を主導してきたJR北海道がその導入断念を表明し、将来が危ぶまれている「デュアル・モード・ビークル(DMV)」。それについて国土交通省で会議が行われ、今後の方針が示されました。

導入断念が表明された「DMV」の会議とは?

 2014年10月8日(水)、その開発を主導してきたJR北海道が導入断念を表明し、実現が危ぶまれている「デュアル・モード・ビークル(DMV)」について、国土交通省で会議が行われました。

JR北海道が開発を主導してきた「デュアル・モード・ビークル(DMV)」の概略図(資料:JR北海道)。

 「DMV」とは、マイクロバスをベースに鉄道用の車輪を装着するなどして道路も線路も走れるようにした車両で、JR北海道が2004年に第1次試作車を制作。乗客減少に悩むローカル線の救世主になる可能性があるとして、北海道のほか静岡県や岐阜県などで試験が続けられてきました。

 しかし2014年9月、JR北海道の島田社長が「(JR北海道は)安全対策と北海道新幹線に経営資源を集中させなくてはならない」として、「DMV」導入を断念する方針を表明。先行きが大変危ぶまれている状態です。

 そうしたなか2014年10月8日、国土交通省で「デュアル・モード・ビークル(DMV)に関する技術評価委員会」が開催されたわけです。

 そこでは議題となったのは、技術開発の現状と課題、走行試験の概要などについて。そして次回以降、「引き続き運転保安システム等について、詳細な評価を行う」とされました。

 この会議にはJR北海道や鉄道総合技術研究所(鉄道総研)の担当者、大学教授などの有識者らが出席。非公開で行われましたが、「DMV」の灯火はまだ消えたわけではないようです。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道ライター、イラストレーター。「鉄道」や「旅」に関する執筆活動や絵本の制作を行っているほか、鉄道車両のデザインにも携わる。子供の頃からの旅鉄&撮り鉄で、日本国内の鉄道はJR・私鉄の全線に乗車済み。完乗駅はJRが稚内で、私鉄が間藤。メインは「鉄道」だが、基本的に「乗りもの」好き。

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コメント

1件のコメント

  1. DMVは開発すべきだと思います。
    JR北なりの発案では未来が見えてこない。
      でも「雪が邪魔」だよなぁ