東急VS西武 「伊豆戦争」で生まれた鉄道

伊豆半島(静岡県)を走る伊豆急行が、12月10日で開業53年を迎えました。実はこの鉄道、かつて勃発した「伊豆戦争」によって誕生しています。その戦争で激突したのは、東急と西武という日本有数の大手私鉄でした。

「戦争」で始まったリゾート路線

 53年前の今日、1961(昭和36)年12月10日に静岡県の伊豆半島東岸、伊東~伊豆急下田間の45.7kmで、私鉄の伊豆急行線が営業を開始しました。

 この路線は伊東でJR線と接続しており、沿線が温泉や海などの観光資源に恵まれているため、東京駅や新宿駅から特急「スーパービュー踊り子」といった行楽向け列車が伊豆急下田駅まで直通運転を行っています。また車窓には相模灘や伊豆大島を望むことができ、その眺望を存分に楽しめるよう座席が海側を向いた「リゾート21」という車両も走っています。

相模灘沿いを走る伊豆急行の普通列車。この車両は以前、東急東横線などで使われていたもの(2011年9月、恵 知仁撮影)。

 そうした楽しいイメージがある伊豆急行線ですが、その誕生は実は「戦争」でした。

 伊豆に鉄道を敷設しようという動きは、明治時代から存在していました。そして1922(大正11)年に制定された「改正鉄道敷設法」に、「静岡県熱海ヨリ下田・松崎ヲ経て大仁ニ至ル鉄道」という伊豆半島をグルッと回る「伊豆循環鉄道」の計画が記載されます。

 しかし、1938(昭和13)年までに東海道本線と接続する熱海駅から伊東駅までの16.9kmは開業したものの、その先の建設については政策の変更でストップ。1954(昭和29)年に運輸省(当時)の諮問機関「鉄道建設審議会」が、新線建設は国家財政を考え慎重に検討すべきと答申します。

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コメント

3件のコメント

  1. 箱根山戦争って「小田急vs西武」ですよ。記事が間違っています。

  2. 小田急の背後に東急ですね。代理戦争です。

  3. 伊豆急は東急で決着しましたが河津・下田間は従来の計画では海沿いを通す予定でしたが負けた西武がプリンスホテルを造るために下田港近辺の土地を買収しその結果上記の区間は山間部(稲梓・蓮台寺)を迂回せざるを得なくなったのです