豪華クルーズトレイン「ななつ星in九州」 乗車は最長2年待ち

当選確率が上がっていく「ななつ星in九州」の抽選方法

 登場以来、高倍率を誇っていた「ななつ星in九州」ですが、今回の第6期募集分は異変も見られました。

 前回、第5期の募集は2014年12月から2015年2月の3ヶ月間に出発する154部屋について行われ、申込件数は5138件で平均倍率は33倍でした。

 しかし今回、第6期の募集は2015年3月から9月の7ヶ月間に出発する308部屋について行われ、申込件数は6724件で平均倍率は22倍でした。

 第6期は第5期と比べ募集期間が長くなり設定部屋数も2倍になりましたが、申込件数は1.3倍。当選しやすくなっていたのです。

 容易には当選しない「ななつ星in九州」。しかし供給を倍にしたところで単純に需要も倍になるわけではありませんから、今回の第6期のような設定部屋数が多い募集は狙い目のようです。

 また2012年10月の「ななつ星in九州」初回募集から第6期まで6回連続で申込みした人は9組おり、この9組は今回、全員が希望通りの部屋で当選。およそ2年越しの願いが叶いました。JR九州によると、申込み回数に応じて当選確率が高くなる抽選方法を採用しているとのこと。よって「ななつ星in九州」へ乗るには現在のところ、最長で約2年待ちと言えるかもしれません。

 ちなみに「ななつ星in九州」には、2014年11月30日までに1483組、2939名が乗車。そのうち373組543名が今回の第6期にも申し込んでいるそうで、リピーター率は25%。高額ながら高い満足度があることがうかがえます。

【了】

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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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