カリフォルニアで高速鉄道起工 日本の弱点が「新幹線」の勝機に?

アメリカ・カリフォルニア州で高速鉄道が起工されましたが、車両などは未決定。日本の「新幹線」はその受注を目指していますが、世界にはライバルが多数存在しています。ただ日本にはある意味、弱点を逆手にとった大きな武器があります。「地震対策」です。過去にそれが「新幹線」受注に結びついた例もあります。

整いつつある「新幹線」輸出体勢

 2015年1月6日、アメリカのカリフォルニア州で高速鉄道の起工式が行われました。ロサンゼルス~サンフランシスコ間の約520マイル(約840km)を3時間以内で結ぶ計画で、2029年までの完成が予定されています。

 このカリフォルニア高速鉄道車両や運行システムの詳細がまだ決定しておらず、世界の高速鉄道先進国によって受注競争が繰り広げられている最中です。

 日本の高速鉄道「新幹線」も、このカリフォルニア高速鉄道の受注を目指しています。国土交通省によると「カリフォルニア州政府は高速鉄道計画を進めるにあたり『新幹線』に大きな関心を有している」といい、2014年9月5日には日本政府とカリフォルニア州とのあいだで環境や投資、鉄道などの分野で協力する覚え書きを交わしました。

世界への輸出へ向けて2014年、体勢の整備が進んだ日本の高速鉄道「新幹線」(2009年5月、恵 知仁撮影)。

 また2014年4月1日には、「Crash Avoidance(衝突回避)」の原則に基づく日本型高速鉄道システム(新幹線)の国際標準化推進を目的にJR東日本JR東海JR西日本JR九州が共同で一般社団法人「国際高速鉄道協会」を設立。川崎重工業や日立製作所、三井物産、三菱商事なども加わり、「新幹線」をオールジャパンで売り込む体勢が整ってきています。2014年10月にはアメリカのほかマレーシアやインドなど高速鉄道計画のある国々の関係者を招き、東京で「高速鉄道国際会議」を開催しました。

 またJR東海の葛西敬之名誉会長は2014年12月、日本とアメリカは経済でも安全保障でも同盟国の間柄であり、「新幹線」の輸出もいずれ実現するという見通しを示しています。

 しかしカリフォルニア高速鉄道では「TGV」のフランス、「ICE」のドイツ、中国や韓国なども受注を目指して活動中。「新幹線」の大きなライバルになっています。

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コメント

1件のコメント

  1. 中国が受注したとかのニュースが流れてる…
    アメリカはAIIBから融資してもらうのか?