全駅での導入目指し新ホームドア実証試験 東京メトロ

安全性を高めるホームドアですが、列車によってドアの位置が異なる場合など、簡単に導入できないことも。その問題を解決すべく、東京メトロが新しいホームドアの実証試験を始めます。

「大開口」で対応

 安全性向上のために近年、設置が進められているホームドア。しかし費用面以外の理由で、そのスムーズな普及を妨げている要因があります。車両によってドアの位置やサイズが異なる場合、設置が難しいことです。すべての車両でドアの位置、サイズが同じであれば、ホームのそれと対応する場所にホームドアを設置すれば問題ありませんが、車両によって異なる場合、列車から降りたら壁だった、ということになってしまいます。

 そうした車両のドア仕様が統一されていない路線でもホームドアを導入し、安全性を高めようとする試みが進められており、東京メトロは2015年3月7日から9月頃までの予定で新たな実証試験を始めます。

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東京メトロが実証試験を行う「大開口ホームドア」のイメージ(画像提供:東京メトロ)。

 東京メトロが試験するのは、開口部を広くした「大開口ホームドア」です。同社によると、有楽町線に設置されているホームドアは開口幅が2480mmですが、今回試験されるものは3320mmと1m近く拡大。車両によってドア位置やドア幅が異なっても対応可能にする、という仕組みです。

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