「トワイライト」グッズも人気 「寝台模型」登場も

車両ではなく車内を模型に ポイントは12分の1

 鉄道模型メーカーのトミーテックは「トワイライトエクスプレス」運転終了にあたり、模型を発売します。しかし「Nゲージ」のように、車両全体を小さくした一般的な鉄道模型ではありません。その車内を模型にしてしまいました。

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寝具やスリッパなどの小物も再現された「トワイライト」車内模型(写真提供:トミーテック)。

 「トワイライト」のB寝台(Bコンパートメント)をモチーフにした、12分の1スケールの内装模型です。天井や枕元の照明も点灯します。

 トミーテックの最上さんは「日本を代表する豪華寝台列車が引退と聞いて、何らかの形として残しておきたいと思いました」と、製品化の意図を話します。ストラップから、こうした個性的な車内模型までグッズが登場する「トワイライトエクスプレス」。それが「名列車」であったことの証明ともいえるでしょう。

 ところでこの車内模型、どのように使えばよいのでしょうか。もちろん模型なので飾って楽しむわけですが、より堪能できるよう様々な工夫をしているそうです。

 そのひとつが、12分の1スケールで模型化されていること。これはドールハウスの標準スケールのため、市販されている様々なアクションフィギュアを組み合わせることで「寝台特急の旅」という情景を作ったり、「トワイライト」に乗ったときの思い出を再現できるようになっています。

 「サウンドユニット」が付属しているのもポイントです。走行音や汽笛、ドアの開閉音を出すことが可能で、「夜、自宅のテーブルに模型を置いてもらって、模型の窓の向こうにタブレットやスマホ端末で車窓走行シーンを流し、部屋を暗くして旅情をお楽しみいただければ」とトミーテックの最上さん。鉄道趣味において「机上旅行」というと、時刻表やガイドブックを使い自宅で空想旅行を楽しむことですが、こうした模型の登場で、新しい「机上旅行」の形が誕生するかもしれません。

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