徳島空港の不測事態は想定内 活かされた「ゴーアラウンド」訓練

4月5日、着陸しようとしていた日航機が滑走路上に作業車両を発見。一度接地しながら着陸をやり直すという出来事がありました。しかしこの「不測の事態」はある意味、「想定内」の話でした。パイロットたちが日頃行っている「ゴーアラウンド」の訓練成果が活かされた形です。

訓練はパイロットになってからも

 2015年4月5日(日)、羽田発の日本航空455便が着陸の許可を得て実行しようとしたところ、滑走路内に作業車両を発見。日航機は接地したものの再び上昇し、着陸をやり直すという出来事が徳島空港でありました。

 滑走路内に作業車両がいる状態で着陸許可が出るというのは、あってはならないことです。しかしこの不測の事態に対応して行われた着陸中断とやり直しは、「想定の範囲内」にある操縦でした。

徳島空港でゴーアラウンドを行ったボーイング767-300型の同型機(画像提供:日本航空)。

 パイロットは必ず、「ゴーアラウンド」と呼ばれるこうした「着陸のやり直し」を訓練で行っています。障害物が滑走路に突然現れるなど、そうせざるを得ない状況が起こりうるからです。今回は作業車両でしたが、たとえば動物が滑走路へ迷い込んでしまう可能性もゼロではありません。

 日本航空広報部によると、「ゴーアラウンド」の訓練は実機やシミュレーターを使って様々な状況を想定し、日常的に行っているとのこと。パイロットになる前はもちろん、なってからも定期的にその訓練を実施しているそうです。

 航空ジャーナリストの坪田敦史さんは「日航機のパイロットは非常に優秀だったといえるでしょう。緊急事態でも、操作が忠実に行われました」と話します。今回のように、滑走路に車両がいるにも関わらず着陸許可が出されたというのはあってはならないことですが、そうした「想定の範囲内」にある不測の事態に対し訓練の成果がしっかり活かされた、ということができそうです。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道ライター、イラストレーター。「鉄道」や「旅」に関する執筆活動や絵本の制作を行っているほか、鉄道車両のデザインにも携わる。子供の頃からの旅鉄&撮り鉄で、日本国内の鉄道はJR・私鉄の全線に乗車済み。完乗駅はJRが稚内で、私鉄が間藤。メインは「鉄道」だが、基本的に「乗りもの」好き。

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コメント

2件のコメント

  1.  今週の日曜日乗車しましたが、JR函館本線札幌6:00発925Dを取り上げてほしいです。
    当日は3両編成のキハ40で、後1両が回送で岩見沢駅で切り離し。
     札幌方面岩見沢駅から札幌駅間は気動車の定期列車がありません。そこが疑問です。
     またこの気動車は札沼線未電化区間の関係かと思われますが、札幌駅ー石狩当別駅間の
    往復の気動車の定期列車もないです。
    そこも疑問です。よろしくお願いします。

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