時代が見える時刻表、クラウドファンディングで復刻 KADOKAWA

KADOKAWAが3月末に立ち上げた、クラウドファンディング型のECサイト「ケツジツ」。その最初のプロジェクトに「古い時刻表の復刻版」がリストアップされました。鉄道趣味の世界でもあまりメジャーとはいえないアイテムですが、なぜそれが選ばれたのでしょうか。またどんな時刻表が復刻されるのでしょうか。

マニアックなので即決

 2015年3月30日(月)、KADOKAWAはクラウドファンディング型のECサイト「ケツジツ」をオープンさせました。同社担当者にその設立理由を伺ったところ、KADOKAWAは出版事業をはじめ映画や音楽、アニメなど幅広いコンテンツ事業を展開していること、KADOKAWAファンには俗に「マニア」と呼ばれる人が多いこと、そして、そうした「少人数ではあるが、ひとりひとりの強いニーズ」へ応えるにあたり、クラウドファンディング型は適しているため、といいます。

 この「ケツジツ」は簡単にいうと、まず商品やサービスについて事前予約を募って、規定数に達した場合にその商品やサービスが提供されるという形のクラウドファンディング型、言い換えれば受注生産型のECサイトです。

 3月末のサイトスタートと同時に募集が始められたプロジェクトは、「あなたの似顔絵をファミ通クロレビ似顔絵で描いてもらえる権利」と「世界的切り絵作家・蒼山日菜さんのレース切り絵教室」、そして「時刻表BOX再復刻プロジェクト『戦中戦後編』時刻表(6冊)+満州支那汽車時間表+朝鮮鉄道時間表+解説付き」でした。

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復刻されるうちの1冊「時刻表改正4号」昭和19年10月号(画像提供:KADOKAWA)。

「時刻表」は一般的に実用するものですが、「古い時刻表」は一般的に実用性がありません。歴史ロマンに思いをはせたり、研究するために、決して多いとはいえない数の鉄道ファンらが楽しんでいる趣味性の高いものです。

 なぜそれを最初のプロジェクトに選んだのか伺ったところ、実は「古い時刻表」プロジェクトは、「歴史」+「鉄道」というマニアックさがKADOKAWAらしい企画であると、即決でやることになったそうです。

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