ゲームとは別次元 仮想現実を活用する最新版プロ用電車運転シミュレータ、その実力

東急テクノシステムが開発したヘッドマウントディスプレイ型運転シミュレータ。実際に体験してきたところ、単なる省スペース型ではなく「仮想現実」の可能性を見せる画期的なものでした。

横を向けば横の映像が

 鉄道業界では乗務員の養成に、本物の車両ほかシミュレータも使用しています。本物で行うのは、時間や手間など様々なコストが必要です。

 そうしたなか2015年4月10日、東急電鉄の子会社である東急テクノシステムは「鉄道業界初」となる、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を使用した運転シミュレータを発表しました。

 従来の運転シミュレータは大きなスクリーンを使用するなど、設置にスペースが必要でした。しかし今回発表されたものは頭部に装着するHMDに3D立体映像が出るため、省スペース、低コストで臨場感のある訓練が可能。それが大きな特徴です。東急テクノシステムによると、大型の運転シミュレータと比較し半分以下のスペースしか必要とせず、導入コストは約30%減少。設置や持ち運びも容易で、会議室でも使えるといいます。

 4月23日、東急テクノシステム中原工場(神奈川県川崎市)で実際に体験してきたところ、なかなかに衝撃的でした。ゲーム『電車でGO!』的なものをHMDを使った3D映像で行う、というイメージを持つかもしれませんが、最先端のプロ仕様運転シミュレータは、まったく別の次元を走っていました。

運転者が横を向くと映像も横のものに(2015年4月23日、恵 知仁撮影)。

 運転台正面のモニタへ写し出されているのは、装着されたHMDに写し出されているものと同じ映像です。運転者が何を見ているのか、どこを向いているのか、その本人以外も分かるようになっています。

 そしてこの写真で運転者は左を向いていますが、正面のモニタを見ると、描かれている映像も運転席から左側を向いたもの。乗務員用ドアの向こうに映る風景も、列車の走行状況に合わせて流れて行きます。前面映像がHMDに3D映像で映し出されるだけではないのです。

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コメント

1件のコメント

  1. 昔あった電車でGOとソフトをか買ったが
    Win8.1ではまと動作しないからな。
    そういいうOSに依存しないOS&アプリなら歓迎できる。