電車ゴッコ世界大会、寝台特急「北斗星」が優勝

2027年に超電導リニアの駅が設けられる予定の神奈川県相模原市で、「リニアに挑戦! 電車ゴッコ世界大会」が開催されました。同市発祥というこの競技、いったいどんな内容なのでしょうか。またそこには12年後に実現する超電導リニアという「夢」に向けて、子どもたちに思い出を作ってほしいという願いもありました。

2027年に思い出してほしい電車ゴッコ

 2015年5月10日(日)、神奈川県相模原市で「リニアに挑戦! 電車ゴッコ世界大会」が開催され、寝台特急「北斗星」がその初代王者に輝きました。

 2027年、リニア中央新幹線の駅が橋本駅付近に設けられる予定の相模原市。それに由来して開催された大会で、同市最大規模のお祭りである「相模原市民若葉祭り」のなかで実施されました。主催する相模原市青年会議所によると、厳しいルールと判定に基づいて行われる、相模原発祥の正式な競技だといいます。

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地元では「ハマ線」とも呼ばれる相模原代表の「横浜線」など、6車両が参加(2015年5月10日、恵 知仁撮影)。

 参加した車両は、東京と北海道を結ぶ寝台特急「北斗星」、相模原市に保存されているD52形蒸気機関車、相模原市を経由し横浜市と八王子市を結ぶ「横浜線」、フランスの高速鉄道「TGV」、ドーバー海峡をくぐりイギリスと大陸ヨーロッパを連絡する高速鉄道「ユーロスター」、スペインの高速鉄道「AVE」の6種類。国内のみならず、世界から名車が集まっているところが「世界大会」です。

 これらの車両を、「相模原ラブ」を基準に30以上の応募のなかから選ばれた6チームが「運転」。鉄道の世界最高速度記録を持ち、将来は相模原市に停車する予定の超電導リニア「L0系」の性能に挑む形で、競技が進められました。

 出場チームは「和道流空手道 相模原支部」「相模原市消防団 女性分団あじさい隊」「日本宇宙少年団相模原分団」「相模原地区小学生バレーボール連盟 富士見ジュニア」「相模原市中央区さくら咲くボーイズ39」「さがみゴミュニティ」の6団体。「あじさい隊」と「さがみゴミュニティ」は大人の、それ以外は子どもたちによるチームです。

 大人と子どもが同じ土俵でバトルすることについて、疑問があるかもしれません。しかし実行委員長の八木さんは「子どもたちには2027年、むかし電車ゴッコしたことを思い出し、そのリニアがついに現実になったことを感じてほしい」と、夢が実現することを子どもたちに体験してもらいたい、という想いを語りました。そして合わせて「大人が本気で遊ぶ面白さ」という視点から、大人と子どもの混成バトルになったといいます。

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