原因は身体能力ではなく過信? 増加する高齢者ドライバーの事故

運転で「高齢」はむしろポジティブな要素?

 先の「高齢者ドライバーの事故が増えている」という警視庁交通総務課統計を受け、警視庁ウェブサイトでは次のみっつの要因を挙げ、注意喚起を促しています。

「注意力や集中力の低下」
「瞬間的な判断力の低下」
「過去の経験にとらわれる傾向にある」

 現在世間では、高齢者の加齢による能力低下が影響しやすい「注意力や集中力の低下」と「瞬間的な判断力の低下」が注目されがちです。しかし実は最後の「過去の経験にとらわれる傾向にある」も見逃せない要素であることが、データや関係者の言葉で分かってきます。

 駐車場事業やカーシェア事業を手がけるパーク24は、「クルマの運転は、ご自身で上手いと思いますか?」という質問に対し、免許取得年数が30年以上の人は4割が自分の運転が上手いと感じ、逆に下手だと感じている人は6%しかいない、という調査結果を2015年5月、発表しました。

 免許取得から30年以上といえば、おおよそ50代以降のドライバーを指します。そしてそのなかには65歳以上の高齢者ドライバーも含まれると考えられ、彼らにとっては年を重ねることは衰えではなく、むしろ経験が豊富であるというポジティブな捉え方をしているとも読み取れます。

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コメント

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4件のコメント

  1. 高齢者は (高速道路での運転を禁ず) という様な条件付きの免許を交付する様にしたら ?
    いかがでしょうか 後期高齢下流老人 当方は高速なんか運転しない。

  2. 都市部なら車は不要なはずです。歩けば足も丈夫になり健康になります。アクセルとブレーキを間違えて事故る?これも都市部でしょ。子供でも殺したら?取り返しがつきません。止める決断をいつするかだけの問題です。

  3. 単純に規制しただけでは、高齢者が、起こす事故は、無くならないと思います。長寿社会になったことに世の中いろんな面で過信しずぎだと思います。年令の衰えは、個人差などほとんどなく、人間は、年令とともに必ず機能が、衰えることをもっといろんなところでで発表、指導すべきだと思います。ご老人の根拠のない体力、機能面の衰えをご老人自身が、自覚できると同時にも他者に頼りやすい社会にしてもらいたい。あと、核家族が、増え、老人が孤立してしまい、家族や地域が、常日頃から交流して様子を見守ることが、ほとんどない社会にも問題があると思います。

    最後に車の運転操作をもう少し複雑にし、簡単に運転免許の更新が、できないような制度にすれば、高齢者に限らず、運転中に集中せざる得ないので事故は、減ると思います。

  4. ブレーキとアクセルの踏み間違いを防ぐ一つの方法はマニュアル車にするだけで防げます。
    アクセルとクラッチをミートさせなければ車は発進しません。

    現実にはマニュアル車が少ないよね。