世界初、量産模型でリニアの磁気浮上走行を実現 最高速度も500km/h相当 タカラトミー

難しかった「磁力走行」

 開発が始まったのは、およそ2年前とのこと。ただ「磁力浮上」は可能でも、「磁力走行」の実現は容易ではなかったといいます。

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速度感知センターによって測定されたスケールスピードがモニタに表示される(画像出典:タカラトミー)。

 この模型の具体的な仕組みは、まず「磁力浮上」について、レールに取り付けられた帯状の磁石と、各車両底部の四隅に搭載した4つの磁石の反発力によって、車体が約2mm浮上するそうです。

「磁力走行」については、各車両に「高速磁気センサー」と「推進用コイル」を搭載。レール上の磁石を感知し、コイルに電流が流れて磁界が発生すると、レールと車両の磁石同士の反発で推進力が生まれ、車両が前進する仕組みです。

 発売は2015年9月の予定で、希望小売価格は税抜き3万5000円とのこと。ちなみにその線路は、実際に山梨リニア実験線に存在している鉄橋などがイメージされており、トンネルには微気圧波を低減するための多孔板まで再現されているという、こだわりのあるものになっています。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

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5件のコメント

  1. 凄く興味ある‼︎
    鉄道模型にはあんまり興味ないんだけど、これは別‼︎

  2. これで日本、どこへもいける!

  3. 技術の進歩、すごい。
    ただ、ひとつ心配なのは、電磁波とかどうなんだろう?
    ペースメーカー使用してると使えない電化製品などありますし(IH調理機は禁忌、など)、そのあたりの安全性、明示していただきたいです。
    親族にペースメーカー使用者がいますので、そこだけは気になります。

  4. 充電して走るらしいけど、
    停止、加速、減速できるの?

  5. 大人のおもちゃやな