ドクターイエロー空中浮遊、新幹線唯一の踏切も通過可能 JR東海「新幹線なるほど発見デー」実施

「新幹線唯一の踏切」も初めて通過可能

 今回、もうひとつ目玉があります。「新幹線唯一の踏切」を通過できるのです。

 200km/h以上で走行する「フル規格新幹線(東海道・山陽・九州・東北・上越・北陸)」は、踏切を無くすことで高速走行と安全性を両立しています(「ミニ新幹線(山形・秋田)」は在来線扱い)。しかし、営業列車が行き交う東海道新幹線の「本線」ではなく、そこから浜松工場へ延びる「工場入場線」には踏切が1箇所だけ存在。これが「新幹線唯一の踏切」として、「新幹線トリビア」では有名な存在です。

 今回の「新幹線なるほど発見デー」では、この踏切を通過して直接浜松工場へ入場し、イベントを見学できるツアーが発売されるのです。

 JR東海によると、「新幹線唯一の踏切」がある工場入場線を、一般の乗客が新幹線に乗って通過するのは今回が初めてとのこと。25日(土)と26日(日)の各日1本、新大阪駅を発車し浜松駅手前から工場入場線に進路を変更。浜松工場へ向かう列車を運転するそうです。参加には、旅行会社が販売するツアーへ申し込む必要があります。

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「新幹線なるほど発見デー」で、クレーンに釣られ宙を行く700系新幹線(2008年7月、恵 知仁撮影)。

 また今年の「新幹線なるほど発見デー」では「運転台見学」「小学生車掌体験」「子ども探検隊」「教えて!運転士さん」「こども制服記念撮影」そして新幹線車両展示、保守用車両の展示なども行われ、展示車両はドクターイエローの2~7号車、N700Aタイプ、700系。「運転台見学」「小学生車掌体験」「子ども探検隊」は事前申し込みが必要です。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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