自転車の免許制、賛成が6割以上 独自に導入する例も

独自に免許制を実施する自治体も

 そうしたなか、東京都荒川区では法的拘束力はないものの、10年以上前の2002年7月から自転車免許の交付を行っています。免許交付の手順は、まず講習を受け、続いて警察官からの交通注意。そして10分間のビデオを見てからテストを受け、実技、という流れ。荒川区交通対策課の平野さんによれば、受講しているのは小学生がほとんどとのことですが、家庭に結果を持ち帰ることで、家族そろっての自転車ルール再確認に役立っているそうです。

 福岡県北九州市の慶成高等学校では、生徒へ自転車通学許可証を交付するにあたり交通安全教室への参加、任意保険への加入、保護者による自転車の整備確認を条件にしています。生徒指導の水田さんによると、この取り組みを行うようになってから、大きな事故はほとんどなくなったといいます。

 自転車の事故を減らすためまず重要なのは、意識調査で多くのコメントが寄せられたように、自転車を使う人みなが高い安全意識を持って運転することでしょう。しかし、そのためにはどうしたら良いのでしょうか。一定の効果を上げている荒川区や慶成高等学校の取り組みは、ひとつの参考になるかもしれません。

 また意識調査では、「そもそも自転車が走行しても安全なように道路を整備することが先決」という声も多数あがっていました。

【了】

Writer: 田中 元

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コメント

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3件のコメント

  1. j自転車も免許制にすべきです。実技よりも筆記。自転車が左側通行であることも知らない人も多い。小学校や中学校でテストをすべき。私が通っていた中学校では筆記テストがありました。80点以上が合格だったと思います。

    • 単なる知識を問うだけで実践が伴わなければ何の役にも立たない.
      安易な着想で免許制さえ実施されれば自転車事故が無くなる保証はない.

    • 誰もなくなるなんて思っちゃいないさ。免許制度になってる自動車の状況みればある程度は減っても確信犯の連中は残るだろ。
      それよか筆記試験制にしたならば、合格者は知識があるということ。知識があるなら知らなかったでは済まされないから違反者を(一発で)検挙可能にできるでしょ。
      自動車だって無免許運転は(昔)罪軽かったでしょ。