閉館の梅小路蒸気機関車館 スチーム号は15分間隔で運転 米国生まれの「義経」も走行へ

8月30日にその歴史へいったん幕を下ろす梅小路蒸気機関車館。今後、「弁慶号」による「SLスチーム号」運転、「特別硬券」の配布など、様々なイベントが行われます。

「義経」も「SLスチーム号」に

 2015年8月30日(日)をもって、梅小路蒸気機関車館(京都市下京区)が閉館します。これに伴い「閉館セレモニー」を実施することを7月8日(水)、JR西日本が発表。最終日の11時から11時30分まで、晴天時はその転車台付近で、雨天時は扇形庫内で実施される予定です。8月13日(木)から最終日までは、硬い厚紙で作られた閉館記念の「特別硬券」が、有料入場者に対しひとり1枚配布されます。

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扇形庫から少し前に出て、蒸気機関車がズラリと顔を並べる「頭出し展示」(写真提供:JR西日本)

 また同館では普段、本物の蒸気機関車を使用した「SLスチーム号」が1日3回運行され、乗って楽しむことができますが、最終日とその前日は10時15分から14時まで15分おきに合計16回、「SLスチーム号」を運転。大勢の来館者がSL乗車を楽しめる態勢がとられます。

 閉館に伴うイベントとしてはこのほか、蒸気機関車を扇形庫から3mほど前に出して展示する「頭出し展示」(8月13日~30日、17日以降は閉館記念旗を取り付け)、「義経号」という明治時代にアメリカから輸入された貴重な蒸気機関車を使っての「SLスチーム号」運転(8月17・18日、機関車の状態により変更あり)などが実施される計画です。

 梅小路蒸気機関車館は1972(昭和47)年10月、国鉄の鉄道100周年記念事業として開館。来年2016年春に同地へ新たに設けられる京都鉄道博物館に生まれ変わることから、今夏でいったん、その歴史に幕を下ろします。

【了】

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