JR東日本、英高速鉄道計画でコンサルティング契約締結 ランカーブを作成

ランカーブを作成できるヘラクレスを使って

 今回、JR東日本が締結したコンサルティング契約の概要について同社によると、HS2の第1期区間において「運行計画の策定に際し実施する運転曲線の作成を行い、HS2社より提示される既実施の運転曲線と比較し、考察を実施」するとのこと。

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運転曲線(ランカーブ)の例(画像出典:JR東日本)。

「運転曲線」とは「ランカーブ」とも呼ばれ、距離や勾配、曲線といった線路のデータ、そして加減速性能など車両のデータを元に、列車がその区間をどのように、どれぐらいの時間で走行するか、グラフ化したものです。この運転曲線によって得られた2駅間の所要時間などを元に、列車のダイヤが作られてきます。

 JR東日本は、運転曲線を作れる同社のシステム「ヘラクレス」を使用し、HS2の第1期区間について運転曲線を作成。HS2社から提示される既実施の運転曲線と比較し、考察を実施する予定といいます。また運転曲線の作成、比較、考察の対象となる車両はHS2の高速車両とJR東日本の新幹線車両(E5・E6系)とのこと。

 JR東日本グループが昨年初めてHS2社と契約を締結した際は、騒音や振動などの環境対策、駅の管理などがその内容でした。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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