アクアラインはなぜ渋滞するのか ペースメーカーライトでどう変わる?

アクアラインはペースメーカーライトが足りない?

 もうひとつ、土曜日午前中に発生するアクアライン下り線の渋滞について、以前はこれも海ほたるPAを先頭にしていましたが、最近は、浮島JCTからトンネルに入って1.2km地点にあるサグが先頭というケースが多くなっています。ここは下り坂からほぼ平坦に勾配が変わる地点で、やはり自然に速度低下が起きて渋滞が発生。その渋滞が首都高湾岸線両方向に伸びます。

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東北道に設置されたペースメーカーライトのイメージ(画像出典:NEXCO東日本)。

 この解消には、ペースメーカーライトの設置が効果的なはずです。併せて海ほたるPA手前の上り坂へのサグにも設置すれば、かなりの効果が得られるのではないでしょうか。

 渋滞緩和のための付加車線の設置には、大変な費用がかかります。ましてや海底トンネルであるアクラインではほぼ不可能。しかしLEDライトを設置するだけなら、費用はごくわずかです。せっかく実績を上げているアクアラインのペースメーカーライトですから、もっと設置範囲を広げるべきではないでしょうか。

【了】

Writer: 清水草一(首都高研究家)

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で、首都高研究家/交通ジャーナリストとして活動中。

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コメント

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3件のコメント

  1. 「これが自然と速度が低下する「サグ」効果を発揮して、」
    こういうときは「効果を発揮」とは言いません。期待した結果に用いる日本語です。
    評論の前に、まず日本語を書けるように努力しましょう。

  2. そういうことで鬼の首とったようなやらしいコメントの方が、、、よほど評論家よりタチ悪いんじゃぁ?

  3. 海ほたるの駐車場待ち渋滞は、駐車場の空きがあってもおこるのですが、駐車場内の誘導が適性に行われず、駐車エリアに入って直ぐのところにクルマを止めようとして奥に進まないクルマが原因のことがよくある。