鉄道の人身障害事故、増加傾向続く 多くなったホームでの接触

10年間で倍増しているホームでの接触事故

 2014年度に発生した人身障害事故の内訳は「線路内立ち入り等での接触」が207件(46.1%)と最も多く、「ホーム上で接触」170件(37.9%)、「ホームから転落して接触」57件(12.7%)、「その他」15件(3.3%)が続きます。

 死亡者数の内訳は「線路内立ち入り等での接触」が156人(80.8%)で、「ホームから転落して接触」24人(12.4%)、「ホーム上での接触」10人(5.2%)、「その他」3人(1.6%)です。

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「ホームでの接触」による人身障害事故が近年、大きく増えている(画像出典:国土交通省)

 また「ホームから転落して接触」と「ホーム上での接触」を合わせて、「ホームでの接触」という観点で見た場合、発生した人身障害事故は227件で、前年度から6件(2.7%)増加。死亡者数は34人で、やはり3人(9.7%)増加しています。

 2004(平成16)年、「ホームでの接触」による人身障害事故件数は118件だったため、この10年間でほぼ倍増している形です。

 国土交通省の鉄道局安全監理官室は「ホームの安全対策としてホームドア等の整備や、「プラットホーム事故ゼロ運動」等により、今後も事故防止を図っていきます」としています。

【了】

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