子育てに役立つ鉄道絵本、その正しい使いかた

読書で子どもとコミュニケーションを

 というように、鉄道絵本は子どもの段階に応じて、その子どもの中で今育ちつつある成長の芽を着実に伸ばしてくれる発達のツールです。保護者の方もその絵本から子どもたちが受け取ろうとしているものがわかれば、より興味をもって絵本を読もうとし、子どもたちとの絵本を介したコミュニケーションを楽しめるのではないでしょうか。ここで紹介した絵本以外にも近年、たくさんの鉄道・乗りもの絵本が登場してきています。どうぞ、お子さんが長く楽しめるものを選んであげて、ぼろぼろになるまで一緒に読み込んでください。

【了】

Writer: 弘田陽介

大阪市出身。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了(教育学博士)。現在、大阪総合保育大学大学院児童保育研究科専任講師。専門は子どもと保育のメディア論(アートや鉄道趣味など)、ドイツ教育思想(18世紀後半~、カント、啓蒙主義、神秘主義)、実践的身体教育論(整体、武術、プロレスなど)。著書として『近代の擬態/擬態の近代カントというテクスト・身体・人間』(東京大学出版会,2007)、『子どもはなぜでんしゃが好きなのか』(冬弓舎.2011)。日経Kids+や毎日放送「ちちんぷいぷい」、朝日放送「キャスト」などでは独自の鉄道文化論が紹介されている。

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