見た目はバス、中身は電車? 日本唯一、トロリーバスの謎

見た目はバスながら、電車のように走行するトロリーバス。現在の日本では「立山黒部アルペンルート」に残るのみです。なぜそこにだけ走っているのでしょうか。そこには黒部の歴史と多くの不思議がありました。

かつては広く走っていたトロリーバス

 電車のように、空中へ張られた架線から電気を取り入れ、走行するバスがあります。「トロリーバス」です。日本でもかつて東京都営、大阪市営などのトロリーバスが各地で活躍していました。しかし運行の自由度が高い、架線などの設備が不要といったメリットがあるディーゼルバスの台頭とともに、姿を消していきます。

 そんなトロリーバスが現在でも日本で唯一、ある場所で生き残っています。黒部ダムや、標高2500m近い北アルプスの山々を越え、長野~富山間を結ぶ「立山黒部アルペンルート」です。

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架線からトロリーポールで電気を取り入れ、モーターで走る関電トンネルトロリーバス(2015年9月、恵 知仁撮影)。

 なぜこの場所でのみ、トロリーバスが生き残っているのでしょうか。そこには昭和30年代、黒部ダム建設時の“教訓”がありました。

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コメント

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1件のコメント

  1. 戦後名古屋でも走っていました 懐かしい乗り物です