【今日は何の日?】飯田線名物「渡らずの鉄橋」が開通

11月11日、飯田線で「渡らずの鉄橋」が開通しました。

 1955(昭和30)年の11月11日。佐久間ダム(浜松市天竜区)の建設で線路が水没することから、飯田線の佐久間~大嵐間が新線に切り替わりました。そしてこれにより、「渡らずの鉄橋」という珍しい橋が誕生しています。

 飯田線の新線は水窪川の左岸を北上する形で工事が進められましたが、その途中、中央構造線の地殻変動による崩落で、トンネルの掘削が難しい場所がありました。そこでこの場所では、川に橋を架けて線路を迂回させることになります。

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水窪川の右岸へ達しようというところで、再び左岸へ戻る「渡らずの鉄橋」(2014年8月、恵 知仁撮影)。

 しかし、その場所を避けるのが目的のため、水窪川左岸から延びた橋はいったん水窪川の右岸をかすめますが、川を渡りきることなく、そのまま水窪川左岸へ戻る形に。対岸へ渡らないで元の岸へ戻る珍しい「渡らずの鉄橋」として、飯田線の名物になっています。

 この「渡らずの鉄橋」は、正式には「第6水窪川橋梁」といいます。

【了】

飯田線「渡らずの鉄橋」を地図で見る

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