東急電鉄がベンチャー支援 求む非鉄道的発想

「鉄道らしくない」ことが重要

 東急電鉄はこの「東急アクセラレートプログラム」の趣旨について、東急線沿線の価値を高めるにあたり、自社内にない新しい発想の新規事業を創出するためとしています。

 今後の日本は少子高齢化をはじめ、社会や産業の構造変化が進行。鉄道会社もその影響を受けますが、そこでこれまで鉄道事業で培ったノウハウだけでは対応困難な課題が多く発生することが予想されます。

「東急アクセラレートプログラム」において、応募する企業側は、東急電鉄の高いブランド力やリソースを自社サービスの開発・普及に役立てることができます。一方、東急電鉄側は、自社にはない発想やリソースで生み出された新規ビジネスのアイディアを得られます。これにより、新時代の鉄道経営にあたって必要な「鉄道らしくない」発想が手に入るわけです。

 また東急電鉄は、渋谷駅の駅ビル再開発を控えており「渋谷を再びベンチャー企業の集積地にしたい」と話します。渋谷には、かつてグーグルなどに代表されるIT・ベンチャー企業のオフィスが多くありましたが、現在その数は減少。今回の「東急アクセラレートプログラム」には、多くのベンチャー企業と接点を持つことで、渋谷を中心とした東急線沿線へのオフィス誘致につなげる狙いもあるといいます。

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