常磐線の相馬~浜吉田間、2016年運転再開へ 残る不通は1区間に

東日本大震災で甚大な影響を受けた常磐線。その復旧が進展し、2016年末までには、残る不通区間が1区間だけになる見込みです。

貨物列車などが津波の直撃を受けた区間

 JR東日本は2015年11月26日(木)、東日本大震災で不通になっている相馬(福島県相馬市)~浜吉田駅(宮城県亘理町)間22.6kmについて、2016年12月末までに運転を再開する見通しを明らかにしました。

 同区間は太平洋に近い場所を走り、震災では津波が襲来。線路や駅が甚大な被害を受けたほか、普通列車や貨物列車がその直撃を受け大破しています。

 そのため同区間では、沿線での街づくりと一体となって線路を内陸へ移設するなどし、復旧が進められてきました。具体的な運転再開日やダイヤなどは、改めて発表するとのこと。

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震災で浜吉田・仙台方面の隣駅表示が消された相馬駅の駅名標(2012年3月、恵 知仁撮影)。

 太平洋側を通って東京と仙台方面を結ぶJR東日本・常磐線は2011年3月、東日本大震災により非常に大きな被害を受けました。しかしこの相馬~浜吉田間の復旧により、残る不通区間は竜田(福島県楢葉町)~原ノ町(福島県南相馬市)間46.0kmだけになります。

 この残る区間についても順次、復旧が進められる計画ですが、福島第一原子力発電事故による帰還困難区域を通っているため、具体的な全線復旧の目途は未だ立っていません。

【了】

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