誤爆なぜ起こる? 多くは「正確な誤爆」

ハイテク兵器による「誤爆」で、無関係の民間人に被害が出たという報道が後を絶ちません。現代の爆弾やミサイルは精密に標的を狙えるはずなのに、どうして誤爆が発生してしまうのでしょうか。ただロシア軍の場合は、事情がまた異なるようです。

現代の航空作戦は「精密爆撃」が主流

 イラク・シリアの一部を勢力下に置き支配する過激派組織「イスラム国(ISIS)」。現在ISISに対しては、アメリカを中心とした「有志連合」やロシアなど11か国によって、戦闘機や爆撃機、無人機を投入した爆撃作戦が行われています。

 軍用機から爆弾やミサイルを投下し地上部隊や建造物を破壊する「爆撃」について、皆さんはどのようなイメージを持っているでしょうか。

 太平洋戦争当時、多数の爆弾を投下し日本の主要都市を焼き払ったような、広範囲を破壊し尽くす「絨毯(じゅうたん)爆撃」、はたまた1991(平成3)年に勃発した「湾岸戦争」以降、テレビなどでよく見られるようになった、狙った標的のみを正確に破壊する「精密爆撃」か、恐らくはそのどちらかを想像するのではないかと思います。

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アメリカ製の誘導爆弾「ペイブウェイII」(写真出典:アメリカ空軍)。

 現代では、絨毯爆撃という作戦はほとんど行われることがありません。実際に、有志連合のISISに対する航空作戦はもっぱら精密爆撃が主流となっています。

 ところが「精密爆撃」という名称とは裏腹に、無関係の民間人を殺傷する「誤爆」が引き起こされたという報道が後を絶ちません。標的を確実に破壊できるはずの精密爆撃において、なぜ誤爆が発生してしまうのでしょうか。

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コメント

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5件のコメント

  1. 「正確な誤爆」ってタイトルが誤解を生みそうだが、つまるところ「弾丸(爆弾)は正確に目標をとらえた。ただし目標設定そのものが誤りだった。」ということなんやな。
    記事の指摘通り、この部分での「誤り」の原因には、そもそもの情報が誤りの場合とか、情報評価の誤りだとか多段階の錯誤機会があるから、人間であろうとどこまでも機械化(コンピュータ化)しようと、絶対にはゼロにならんだろうな。

    • Thanks for the great info dog I owe you bitiggy.

    • It's imtpearive that more people make this exact point.

  2. このライターさん、ちょっと言いたいことがブレすぎじゃないかね?
    もう少し落ち着いて整理して書いて欲しいところ。さもなくば誤解する人がふえる

  3. ごめん。少し意味がわからない。アメリカ側は精密誘導兵器を使えるから民間人の犠牲が少なく、ロシアは絨毯爆撃をしているから無関係な犠牲者が多い?多分そもそもスターリングラードやベルリンを戦い抜いて、世論を気にしていないロシアと、世論を気にしないと生きて行けないアメリカとでは考え方が違う。