【今日は何の日?】160km/h走行を実現する在来線特急電車、デビュー

12月26日、在来線での160km/h走行を実現する特急電車が、営業運転を開始しました。

 1992(平成4)年の12月26日。最高速度が130km/h程度である在来線で、160km/h運転を目指した特急形電車が営業運転を開始しました。JR西日本の681系電車です。この日、京阪神と北陸を結ぶ特急「雷鳥」の臨時列車としてデビュー。現在も、同じく北陸特急「サンダーバード」などで使用されている車両です。

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在来線での160km/h運転を想定し、登場したJR西日本の681系特急形電車(2014年7月、恵 知仁撮影)。

 この681系電車は、踏切がない湖西線や北陸トンネル(北陸本線の敦賀~南今庄間)での160km/h運転を考えて登場。実際に湖西線や北陸トンネルで160km/hの走行試験を行いました。しかしこれら区間での160km/h運転は、現在に至るまで実現していません。

 しかし160km/h運転は別の場所で実現しています。新潟県の第三セクター鉄道である北越急行線内で、特急「はくたか」として、2002(平成14)年から160km/h運転を実施。上越新幹線と連携し、東京と北陸を結ぶ「日本一速い在来線特急」として活躍します。しかし特急「はくたか」は、2015年3月の北陸新幹線金沢延伸開業に伴い廃止。以降681系は、最高速度130km/hでの運転になっています。

 ちなみに現在、在来線で日本一速い列車は京成電鉄の成田空港アクセス特急「スカイライナー」です。2010(平成22)年以降、681系と同じ最高速度160km/hで運転をしています。

【了】

【写真】在来線最速の160km/hで走る特急「スカイライナー」

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コメント

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2件のコメント

  1. 最後の文言が気になるが、681系は狭軌・スカイライナーは標準軌での160キロ運転だとすれば、ちょっと違ってくるんじゃあないでしょうか?
    (間違ってたらごめんなさい)

    • 「標準軌」であっても新幹線(法律上(全国新幹線鉄道整備法))じゃなければ在来線です。例えば関西大手私鉄は近鉄南大阪線系統や南海を除くと標準軌ですしね(京阪鋼索線などごく一部除く)。だから昔々、整備新幹線で言われてた「スーパー特急」という方式(狭軌で200km/h走れる。九州新幹線鹿児島ルート、筑後船小屋~新八代~鹿児島中央などはこちらで整備される予定だった)は法律上は「新幹線」だったんです。
      ちなみにほくほく線やスカイライナーは直流電化上でのmax160km/hですが、直流電化上では(日本では)実用最高速度と言われてます。