「青ガエル」電車、絶滅へ 最後の1両、2月引退 渋谷駅前の電車

「青ガエル」の愛称で約60年にわたって走り続けた元・東急5000系電車、最後の1両が2月に引退。“絶滅”することになりました。渋谷駅前に保存されている緑色の電車の、最後の生き残りです。

ハチ公前広場にある電車、最後の生き残り

 熊本電鉄は2016年1月8日(金)、5101A号車「青ガエル」を2月14日(日)に引退させると発表しました。

 この「青ガエル」と呼ばれる車両は元・東急電鉄の5000系という電車で、渋谷のハチ公前広場に保存されているのと同じ車両です。

熊本電鉄で運行されている「青ガエル」最後の生き残り、5101A号車(2015年10月、恵 知仁撮影)。

 この5000系「青ガエル」は1954(昭和29)年、渋谷駅と桜木町駅を結ぶ東急・東横線でデビュー。緑色の塗色と下ぶくれの“顔”から、「青ガエル」や「雨ガエル」といった愛称で呼ばれるようになります。

 そして東急線からは1986(昭和61)年に引退。一部の車両は長野電鉄や岳南鉄道(静岡県)といった各地の鉄道会社で、第二の人生を送ります。

 しかし年々、老朽化などからその“生息数”は減少。2015年3月以降、生き残りはこの熊本電鉄を走る5101A号車ただ1両のみという、“絶滅寸前”の状態になっていました。そしてついに今年2月14日、「青ガエル」およそ60年の歴史に幕が下ろされます。

 熊本電鉄によると最終日の2月14日、夕方から営業列車として運行を終える予定とのこと。ただ、この5101A号車「青ガエル」は1両での運転で、乗客が集中すると地域の輸送に大きな影響が出てしまうことから、同社は「最終日前までの運行予定日にご乗車頂ければ」としています。

 この最後の「青ガエル」、今後の運転は1月10日(日)、17日(日)、24日(日)、31日(日)、2月7日(日)、13日(土)、14日(日)の7日間が予定されています。

 引退後、この“最後の1両”は熊本電鉄の北熊本駅で保存される見込みです。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道ライター、イラストレーター。「鉄道」や「旅」に関する執筆活動や絵本の制作を行っているほか、鉄道車両のデザインにも携わる。子供の頃からの旅鉄&撮り鉄で、日本国内の鉄道はJR・私鉄の全線に乗車済み。完乗駅はJRが稚内で、私鉄が間藤。メインは「鉄道」だが、基本的に「乗りもの」好き。

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