【今日は何の日?】壮大な東北横断鉄道、その一部で免許が下りる

1月13日、東北を横断する壮大な鉄道路線構想の一部に対し、敷設の免許が交付されました。

 1915(大正4)年の1月13日。横手鉄道が秋田県内の内陸に位置する横手と、日本海岸の本荘を結ぶ鉄道の敷設免許を取得しました。

 この鉄道は秋田県内のみならず、太平洋岸の岩手県・釜石から横手、そして本荘を結ぶ壮大な構想でスタート。1918(大正7)年8月18日にまず、「横荘鉄道」として横手駅から日本海側の本荘へ向けて沼館駅まで15.3kmが開業。1930(昭和5)年10月5日には、現在の由利本荘市内に位置する老方駅まで延伸されます。

 しかし延伸は、横手駅からここまでの38.2kmで終了。壮大だった当初の構想は昭和恐慌や災害、戦争の影響などからこれ以上進展せず、羽後交通の横荘線になっていた同線は1971(昭和46)年7月20日に全線が廃止されました。

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由利高原鉄道の羽後本荘~前郷間は「横荘鉄道西線」として建設された(2007年2月、恵 知仁撮影)。

 現在、羽後本荘~矢島間を結んでいる由利高原鉄道の一部は当初、「横荘鉄道西線」として建設され、横手側から延びてくる横荘鉄道の「東線」と結ばれる予定でした。

【了】

【地図】横手~本荘の地図

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コメント

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1件のコメント

  1. よくありがちな、東北横断とは資本を集めるための大風呂敷だったら面白いですね。