東武のSL復活に鉄道各社が協力 豪雨被災地の復興願い 大井川鐵道、秩父鉄道、JR北海道

東武鉄道が計画しているSLの復活運行。その要員養成にある想いを持って、“パイオニア”の大井川鐵道や秩父鉄道、JR北海道が協力します。

遺産の保存と技術継承、そして被災地の地域振興に

 大井川鐡道(静岡県島田市)は2016年1月21日(木)、東武鉄道(東京都墨田区)から人員2名を受け入れ、SL乗務員(機関士)の養成に向けた教育協力を開始したことを明らかにしました。

日本で初めてSLの本格的な保存運転を開始した大井川鐡道(2015年3月、恵 知仁撮影)。

 東武鉄道は2017年度をメドに、栃木県内を走る鬼怒川線の下今市~鬼怒川温泉間12.4kmでSL(C11形207号機を予定)の復活運転を目指していますが、同社には現在、その技術や技能、免許を持つ社員がいません。

 大井川鐡道は1976(昭和51)年7月、日本で初めてSLの本格的な保存運転を開始した“パイオニア”。「日本の鉄道産業文化遺産の保存・技術継承」という観点より他社への技術伝承にも前向きに取り組んでいることから、今回の乗務員養成を受け入れたといいます。

 また大井川鐵道は昨年9月、鬼怒川エリアで発生した豪雨被害(平成27年9月関東・東北豪雨)に触れ、間接的にでも「今回の乗務員養成が鬼怒川エリアの地域復興に少しでもお役に立てば」と話します。

 また今回、東武鉄道は大井川鐵道と併せて、SL運行の経験を持つJR北海道秩父鉄道(埼玉県熊谷市)からも「鉄道産業文化遺産の復元・保存」「栃木・福島エリアの支援活性化」という主旨に賛同を得て、SL研修員や乗務員の養成を依頼。復活運転を実施する際には、東武の社員によってその保守・運転を行えるようにするとしています。

【了】

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コメント

1件のコメント

  1. 記事の最後のほう、「SL研修員」は「SL検修員」なのでは??