首都高新料金、使い勝手は? 「節約の喜び」で渋滞減少なるか

首都圏の高速道路料金が、2016年4月1日に新しいものへ移行。これによって首都高の使い勝手が、これまでとはだいぶ違ってきています。渋滞緩和へ繋がる可能性もありそうです。

「5%」で大きく変わる首都高

 2016年4月1日に首都圏の高速道路が新料金へ移行して、3週間余り過ぎました。

 今回の新料金は、都心部の迂回を促すために首都高の長距離を値上げし、圏央道を値下げしたのが最大の変更点ですが、その効果もあってか、4月に入ってからの首都高は怖いくらい空いています。

 といっても、4月の首都高は空くのが恒例。3月が年度末で混雑が激しいぶん、毎年4月になると別世界になりますから、はたして新料金による迂回効果がどれほどのものか、体感では判断できません。詳細なデータ解析が待たれます。

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2016年4月1日から、料金制度が変更された首都圏の高速道路(2016年4月、下山光晴撮影)。

 ところで、混雑の激しい3月と、かなりスイスイ走れる4月とでは、首都高の交通量にはどれくらいの差があるのでしょう。

 昨年、2015年の場合は3月が1日平均99万5646台だったのに対して、4月は95万6056台でした。過去3年間の平均値を見ても、交通量の差は5%程度です。

 首都高は、交通量がわずか5%増減するだけで渋滞量が大幅に変化(5%減で概ね半減)します。つまり、新料金によって圏央道へ迂回する台数がそれほど多くならなくても、効果はそれなりに現れるはず。だからこそ、新料金には期待しています。

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