GW渋滞、今年の特徴は 新東名延伸もなぜ渋滞発生、多くなる?

「GW渋滞」は順次解消、「過去のできごと」に?

 関西最大の渋滞ポイントである中国道・宝塚トンネルをネックとした渋滞は、2016年度末が開通目標の新名神・高槻JCT~神戸JCT間の開通により、解消されるはずでした。「でした」というのは先日4月22日(金)、この区間の建設現場で、橋桁が落下する大事故が発生したからです。これにより、開通はかなり遅れることが予想されます。

 しかし、遅くとも2024年度には大津JCT~高槻JCT間も開通し、新名神が全線完成。これで中京圏と関西圏における高速道路の交通集中渋滞は、ほぼ解消されるはずです。つまり8年後には、GW期間中に大きな渋滞が発生するのは首都圏だけになると考えられます。

 となると、「いまのうちにGW渋滞を満喫しておこう」という考えかたも、ないことはない……といえるかもしれません。今年のGW渋滞のピークは、下り線が5月3日(火・祝)、上り線が5月4日(水・祝)です。

【了】

Writer: 清水草一(首都高研究家)

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で、首都高研究家/交通ジャーナリストとして活動中。

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コメント

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3件のコメント

  1. > つまり8年後には、GW期間中に大きな渋滞が発生するのは首都圏だけになると考えられます。

    つまり、最大のボトルネックは解消されず、最後まで残りますよ、と。普通はボトルネックから解消していくものだろうに。東京周辺は地価を吊り上げ過ぎで、手を打つ予算が足りないのだろうな。

  2. G.W.盆暮れ そしてシルバーウィーク、これに合わせて道路を整備したら平日は閑散として、予算のムダ使いと言われてしまうのだろうな。車を運転する身としては幾ら空いていても文句は言わないが、、、

  3. 新名神が神戸JCTまでつながっても、阪高3号神戸線の大渋滞はなくならないでしょう。。。