日本の空飛んだ「マリーン・ワン」 特殊なアメリカの大統領専用機事情

米大統領が乗る「エアフォース・ワン」=「ジャンボ機」は間違い?

 アメリカ大統領の専用ヘリコプターは、海兵隊第1ヘリコプター飛行隊が運用するシコルスキーVH-3D「シーキング」と、シコルスキーVH-60N「プレジデントホーク」の2種類。今回もVH-3DとVH-60Nの両機が持ち込まれましたが、多くの場合はそのうち、室内空間が上下に広いVH-3Dが用いられます。

 また同部隊は、大統領の随行員や物資輸送用にベル・ボーイングMV-22B「オスプレイ」も運用。ティルトローター機の速度を生かし、大統領に先んじて目的地へ向かい現地での受け入れ準備を行います。今回は、沖縄に駐留する在日米軍部隊のMV-22Bが先行の輸送を担当しました。

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海兵隊第1ヘリコプター飛行隊のMV-22B。基本的に、アメリカ大統領の乗機としては使われない(写真出典:アメリカ海兵隊)。

 そして、アメリカ大統領がこれら米海兵隊のヘリコプター、VH-3DやVH-60Nに搭乗した際、その機は「マリーン・ワン」というコールサインで運用されます。映画で一躍有名になった大統領専用のジャンボジェット機VC-25は「エアフォース・ワン」の名前で広く知られていますが、厳密には大統領が搭乗した場合にのみ「エアフォース・ワン」というコールサインが与えられるのであって、そうでない場合、VC-25は「エアフォース・ワン」ではありません。

 大統領がVC-25ではない別の空軍機に搭乗した場合は、その機が「エアフォース・ワン」であり、海兵隊機ならば「マリーン・ワン」になります。映画『エアフォース・ワン』のクライマックスでは大統領がC-130輸送機に救出され、そのC-130が「エアフォース・ワン」を名乗り大団円を迎えましたが、これはとてもリアリティのある描写です。

 ちなみに海軍機ならば「ネイビー・ワン」、陸軍機ならば「アーミー・ワン」になりますが、めったに使われません。

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コメント

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2件のコメント

  1. 米軍機よりロシア軍機の方が頑丈で役に立ちそうな気がします。
    相模原駅北口の米軍基地跡地はロシアとイランの共同でペルシア図書館、ロシア語図書館とクレムリン公園があれば良いかと思います。

  2. 映画エアフォースワンで最後に大統領が空中移乗したのは海兵隊のC-130という設定だったと思います。従ってコールサインの変更はマリーンワンであるべきで映画製作側は海兵隊にどういう説明をしたのか?エンドロールを見ていないので海兵隊には協力を頼んでいない?断られた腹いせ?