「魔法のホウキ」使用 新幹線の車内清掃を初実演 浜松工場一般公開で JR東海

みな知ってても、よくは知らない新幹線の「作業」を初めて実演 今後人気に?

 新幹線車両をクレーンでつって“空中移動”させる実演「車体上げ・載せ作業」も例年、人気です。全般検査にあたり、クレーンで新幹線の車体をつり上げて“空中移動”させているのは全国でここだけ。レアな風景で、“浜松工場名物”になっています。

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「新幹線なるほど発見デー」で空中を移動するN700系。地上から多くの歓声とカメラが向けられた(2016年7月23日、恵 知仁撮影)。

 しかし、そんな珍しい「新幹線の空中移動」が見られるのは、あとわずかになりました。検査方法の変更により、まもなくクレーンを使わなくなるのです。そこでJR東海は2016年9月18日(日)と19日(月・祝)、「新幹線なるほど発見デー」とは別に「さよなら 車体上げ・載せ作業実演」イベントを実施(入場無料)。これが「新幹線の空中移動」を見られる最後のチャンスです。

 そうした人気実演が見納めになるなか、今年の「新幹線なるほど発見デー」では新しい試みも行われました。東京駅で列車の折り返しを待っているときに車内で行われている清掃作業、その実演と体験です。

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小学生以下を対象に行われた車内清掃体験。あえて座席を湿らせ、「魔法のホウキ」を反応させた(2016年7月23日、恵 知仁撮影)。

 間近で見る、座席を回転させつつ枕カバーを取り換える文字通りの“早業”は、座席が次々に回っていく迫力、音など、車外から見るのとは印象が大きく違いました。またこの作業では、座席を掃くと同時にそこが湿っていないかチェックできる、「魔法のホウキ」と呼ばれる特殊な道具を使用。その実演も行われ、子どもたちがそのホウキを駆使し、車内清掃体験を楽しんでいます。

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