扉は手動、トイレ使用不可に 新幹線で地震発生、そのとき車内は

「停電」するということは、つまり…

 緊急停止したこのとき、次のような車内放送が行われました。

「ただいま停電状態になっておりますため、トイレは使用できません。喫煙ルームも排煙できない状態になっておりますため、おタバコはお控えください。また客室内のすべての扉は手動扱いとさせていただきます。ご不便をお掛けいたします」

 停電のため、電気を使う車内設備を利用できなくなるのです。座席にあるコンセントも使用できません。こうした停電時にも用を足せる「簡易トイレ」が車内に備えられているため過度の心配は不要ですが、注意はしたほうが良いでしょう。

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便座にビニール袋をかぶせた東海道新幹線の「簡易トイレ」(2015年11月、恵 知仁撮影)。

 ちなみに東海道新幹線で使用される「簡易トイレ」は、便座の上から緑色のビニール袋をかぶせ、その状態で用を足したのち、凝固剤を投入、口を縛って別のビニール袋へ入れてから、捨てられます。またこの際、近くの乗降用ドアが開けられます。理由はもちろん、換気です。

 なお、JR東海が開発している新型車両のN700S(2018年3月完成予定)では、小型で大容量のリチウムイオンバッテリーを採用することにより、停電時でも一部のトイレが使用できるようになります。

【了】

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