なぜ飛行機は遅れるのか? 定時運航へ、航空会社の工夫 便に特有の状況も

特に注意が払われている「重点便」も

――遅れやすいからなどの理由で、特に遅延対策をしている便もあるのでしょうか。

 一例として、「重点便」というものがあります。伊丹や福岡、那覇などは空港の運用時間に制限があるため、もし出発が遅れた場合、着陸できなくなる可能性があります。たとえば伊丹は21時以降、離着陸できません。そのため、伊丹到着が21時以降に遅れてしまうと見込まれる場合、フライトを欠航にせざるを得ないこともあります。

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貨物室のドアを開け、搭載準備中のボーイング737-800型機(2015年10月、恵 知仁撮影)。

 その場合、お客さまに多大なご迷惑をお掛けしてしまいますから、「重点便」として設定している伊丹行き、福岡行き、那覇行き最終便では手荷物をお預けになったお客さまが全員搭乗口を通過するまで、貨物室のドアを開けておくなどの取り組みをしています。

 貨物室のドアは、一度閉めてしまうと再び開けるには時間がかかります。もし、手荷物を預けられたお客さまが何らかの理由でご搭乗されなかった場合、手荷物を取り降ろすのに時間を要してしまうため、ドアを最後まで開けておき、迅速に対応できる体制を整えています。

 とはいえ、もちろん「安全」が最優先ですので、焦ることのないよう「チェックシート」を使い、複数の人間で必ず確認してから飛行機を出発させています。

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コメント

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1件のコメント

  1. 最近、JAL寄りの報道が多過ぎやしませんかね?
    バレてますよ。問題起こしてるのに良いところだけ表に出てる不自然さ。