新観光列車「流氷物語号」を運転 「ノロッコ」にかわり JR北海道

JR北海道が冬、オホーツク海へ流氷が押し寄せる時期に、道東の釧網本線で新しい観光列車「流氷物語号」を運転します。昨冬に運転を終了した「流氷ノロッコ号」と同様に、網走〜知床斜里間を走る予定です。

名前の由来は「流氷にまつわる『物語』を感じていただくため」

 JR北海道は2016年9月15日(木)、流氷の観光シーズンに新たな観光列車「流氷物語号」を運転すると発表しました。区間は、車窓にオホーツク海が眺められ、2月ごろには流氷を見ることも可能な道東の釧網本線、網走〜知床斜里間。この「流氷物語号」へ乗車した際、途中の北浜駅に設けられている展望台からも、流氷のオホーツク海を楽しめるようにするといいます。

 使用車両はキハ54形ディーゼルカー2両。青をベースに知床連山、エゾスカシユリ(沿線の小清水原生花園を代表する花のひとつ)を描いた「オホーツクブルー」車両と、白をベースに流氷とクリオネを描いた「白」車両です。

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「流氷物語号」のディーゼルカー。上が「オホーツクブルー」車両で、下が「白」車両(画像出典:JR北海道)。

 釧網本線の網走〜知床斜里間では1990(平成2)年より、流氷を楽しむ観光列車として機関車が客車をけん引する「流氷ノロッコ号」が走っていました。しかし機関車の老朽化により、昨冬限りで運転を終了。「流氷物語号」は、いわばそのあとを継ぐ形で登場するもので、JR北海道によると「流氷ノロッコ号」と同様の運転を検討しているそうです。

 運転期間や時刻などの詳細は、10月下旬に発表される予定。また「流氷物語号」の車両はその運転期間以外、定期列車に使用されます。

【了】

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