使いづらい? 網棚に「進化系」 荷物置き以外の役割も

進化する網棚 「デザイン系」も登場

 西武鉄道では通勤形電車の30000系について、2013年12月以降の製造車から、網棚の高さを従来より5cm下げ荷物の上げ下ろしをしやすくしました。網棚の位置を下げる傾向は、ほかの鉄道事業者でも同様で、2012年に登場した東京メトロ銀座線用の1000形電車は、従来の車両より10cmも下げています。

 網棚の位置を下げると、特に座っている人には圧迫感を与えますが、西武30000系も東京メトロ1000形も、ガラス板を使うことで見通しをよくし、その問題を抑えています。また一般的に、透明なガラス板を用いることで荷物が残っていることが分かりやすくなるため、忘れ物防止や安全面での効果もあります。下に何かが落ちることもありません。

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網棚に「江戸切子」がデザインされている日比谷線の新型電車13000系(2016年8月、恵 知仁撮影)。

 2016年度中の運転開始が予定されている東京メトロ日比谷線の新型車両13000系では、ガラス板の網棚に「江戸切子」の模様をデザイン。棚の奥にあるLED光源によって模様が光り、補助照明の役割もはたすそうです。

 今後、網棚は単に荷物を載せるだけではなく、車両デザインなどにも積極的に活かされるものになるかもしれません。

【了】

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コメント

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8件のコメント

  1. 最近の網棚は低すぎ。
    混んだ車内では立ってるときに網棚と視線があってしまい、線路しか見えずとてもストレス。

  2. 札幌の地下鉄では「忘れ物防止」を理由に網棚が付いていません。そのため、何度か網棚があると錯覚した観光客に荷物を頭上に落とされたことがあります。
    ちなみに肝心の忘れ物対策ですが、傘の忘れ物が多いなどあまり効果はないようで……。

  3. 座った時に隣の人に邪魔にならないよう、自分の肩幅より広いカバンは棚に載せて肩幅内のカバンなら膝の上。カバンはデスクの上に載せる可能性があるので床には置けない。
    キャリートランク時は座らない。

  4. カバンはデスクの上に載せる可能性があるので床には置けない。
    よって座った時に隣の人に邪魔にならないよう、自分の肩幅より広いカバンは棚に載せて肩幅内のカバンなら膝の上。キャリートランク時は座らない。

  5. 網棚は要らない。
    揺れとかで、荷物が落下しそうになるのに設置してある。
    かなりな件数の落下事故があるのに放置してるのはどうかと思う。
    事故が起きたら鉄道会社が全面的に責任を取るなら設置してもらっても
    構わないけどね。

  6. 別にあっても邪魔じゃないでしょう。使いたい人が使えばそれでいい。

  7. 私は重い荷物なら、ヒザの下・ふくらはぎの後ろの床の上に置きます。今は座面下が広く空いてる車両も多いので、汚れが気にならなければ、ここにそれなりの大物も置けます。

    ちなみに昔、落下防止のゴム紐が手前の縁に張られた網棚があった気も。網ではない荷棚だった。新幹線だったかも?
    新幹線の荷棚といえば、既に他の機能(窓上の空調ダクトからの延長導風)を持ってますよね。天井までのダクト廃止で、軽量化と重心低下にかなり効いたのでは。

  8. 他の方と同じ意見ですが、私も最近の車輌(特にメトロ)は棚が低すぎると思います。せっかく窓が大きいのに、立っていて景色が見えないし、棚が邪魔で窓が開けにくくて困ります。低い棚は優先席だけにすべきです。