数へらす裏が茶色いきっぷ いま主流の黒となにが違う?

きっぷの裏面、茶と黒の違いとは?

 黒と茶色の磁気券、何が異なるのでしょうか。日本鉄道サイバネティクス協議会は、黒の磁気券は「保磁性が高い」とそのメリットを話します。こうした磁気券は、磁石などの影響で記録されているデータが消えてしまうことがありますが、黒はそうなりにくいのです。

「茶色の紙では、折りたたみ式携帯電話のあいだに挟んだだけでデータが飛ぶ(消える)ことがあり、お客さまからクレームを頂戴したこともありました」(名古屋市交通局)

 ただ、茶色の磁気券にも「安い」というメリットが存在。現在もそれを用いる名古屋市交通局は、コスト削減が茶色のものを使う理由だったといいますが、近年は黒が主流化し、単価が同じくらいになってきたため、新しい券売機には黒の磁気券を導入しているとのこと。

 ちなみに、磁気券には磁性体が塗られているため、リサイクルが難しいという課題がありましたが、現在は技術が進歩。JR東日本では2014年度、回収した使用済みのきっぷ326トンをすべてリサイクルし、駅のトイレットペーパーとして首都圏の主要駅へ戻したそうです。もしかしたら、知らぬ間に使っているかもしれません。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. 昔のカセットテープで、type1(ノーマルポジション、酸化鉄)は茶色、type2(クロムポジション、CrやCo)は黒っぽかったと思う。多分、切符も黒の方が記憶容量が多少大きいのでは。
    type4(メタル、非酸化の鉄)は、まんま鉄色だった。今さらこれは使わないだろうけど。
    ビデオカメラ用には蒸着テープなんてのもあったかな。