「地域の足」の選択肢を示した 「気仙沼線/大船渡線BRT」グッドデザイン金賞受賞

東日本大震災を受けて登場した「気仙沼線/大船渡線BRT」が、「グッドデザイン金賞」を受賞。利便性の向上などのほか、公共交通を維持していくための「ひとつの選択肢」を示したことが評価されました。

運行本数は1.5倍から3倍程度に

 2016年10月28日(金)、JR東日本は「気仙沼線/大船渡線BRT」が「グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)」を受賞したと発表しました。

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大船渡線の線路があった場所が道路になり、ホームを挟んで三陸鉄道の線路と大船渡線BRTの道路が向かい合う形になった盛駅(2016年10月、恵 知仁撮影)。

「グッドデザイン金賞」とは、「グッドデザイン・ベスト100」を受賞したなかから、特に優れたデザインと認められたものに贈られる賞。BRTの利点を生かした利便性の向上や、定時運行の実績に加えて、地域の足となる公共交通を維持していくための「ひとつの選択肢」を示した意義が評価されたといいます。

「気仙沼線/大船渡線BRT」は、東日本大震災の津波によって大きな被害を受けた気仙沼線と大船渡線の線路をバス専用道路として活用することで、早期の輸送サービス提供再開や、運転本数増加といった利便性向上を図ったもの。「BRT」は「Bus Rapid Transit(バス高速輸送システム」の略で、運行頻度は鉄道時代と比べ1.5倍から3倍程度になりました。

 JR東日本は「今後も引き続き、地域のニーズに柔軟にお応えし、利便性の向上に努めていくことで、より多くのお客さまにBRTをご利用いただき、持続可能な交通手段としての役割を果たしていきます」としています。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. BRTという言葉に馴染みが出る前にその昔廃線跡を一部利用したバス専用レーン化したバスに乗ったことあるな。
    ただそこは中心地に向かう上りだけだった覚えがある。