JR北海道、2015年度も全線区が赤字に 一方、廃止の留萌~増毛間は「改善」

JR北海道が2015年度の線区別収支状況を発表。全線区で営業損益が赤字であることが明らかになった一方、2016年12月に廃止される予定の留萌本線・留萌~増毛間は「改善」していることもわかりました。

JR北海道内で「ワースト」だった留萌~増毛間は廃止

 2016年11月4日(金)、JR北海道は2015年度における線区別の収支状況を発表しました。

 100円の営業収益を得るために必要な営業費用の指数を「営業係数」といいます。JR北海道によると、この指数が2014年度に「4554円」で同社線区“ワースト”だった留萌本線の留萌~増毛間は、2015年度には「2538円」に大幅“改善”しました。ただしこの区間は、今年12月4日(日)限りで運行が終わり、翌5日(月)に廃止される予定です。

廃止区間を除く留萌本線・深川~留萌間も、2015年度は100円の収益を得るために1342円の費用を要した(2012年10月、恵 知仁撮影)。

 この線区を含む営業係数の「ベスト」「ワースト」各5線区は、次のとおりです。

●2015年度営業係数ベスト5(カッコ内は2014年度比)
(1) 札幌圏:105円(-2円)
(2) 室蘭本線・長万部~東室蘭:115円(-20円)
(3) 石勝線+根室本線・南千歳~帯広:127円(-3円)
(4) 海峡線・木古内~中小国:134円(+8円)
(5) 函館本線・岩見沢~旭川:147円(+4円)

●2015年度営業係数ワースト5(カッコ内は2014年度比)
(1) 留萌本線・留萌~増毛:2538円(-2016円)※12月5日廃止予定。
(2) 札沼線・北海道医療大学~新十津川:2213円(+51円)
(3) 根室本線・富良野~新得:1854円(+263円)
(4) 留萌本線・深川~留萌:1342円(-166円)
(5) 石勝線・新夕張~夕張:1188円(-233円)※夕張市が廃止に合意。
【参考】日高本線・苫小牧~様似:2125円(+946円。鵡川~様似間のバス代行輸送分を含む)

「札幌圏」は函館本線の小樽~札幌~岩見沢間、千歳線と室蘭本線の白石~苫小牧間、札沼線の桑園~北海道医療大学間を指します。これらの線区では、多くの列車が直通運転されていることなどから、収支や営業係数は線区ごとではなく、ひとまとまりの「札幌圏」として発表されています。

 JR北海道全体の営業係数は、2014年度の154円と比べ、2015年度はほぼ同水準の155円でした。鉄道事業の収益をみると、「安全基盤の強化に向けた修繕や設備投資を継続して実施したことなど」(JR北海道)により、2014年度に続き2015年度も全線区で赤字に。768億円の収益を上げるために要した費用は1251億円で、損益はマイナス483億円でした。

【了】

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コメント

1件のコメント

  1. JRは輸送の使命とかで廃止させたくないだろうし、自治体も自ら廃止を言い出すことは無いでしょう
    結局はズルズルとJRの努力と体力だけに頼ってきたようなもので、もう無理なんでしょうねそういうの
    災害で少しだけ時期が早まったものの、国や道も含めて今後の話をきちんとしなきゃ行けない時期だね