名古屋、複雑な交差点の恩恵とは? 右折の内側に直進バスレーンがある理由

名古屋市内には、道路の中央部にバスレーンが設けられた区間があります。ここでは一般車右折レーンの右側にバスの直進レーンが存在するといった変則的な車線区分も見られますが、交通はどう制御され、レーンはバスの運行にどう役立っているのでしょうか。

バス停も道路の中央部に

 名古屋市内には、名古屋市交通局(名古屋市営バス)が運行する「基幹バス」と呼ばれるバスが2系統あります。このうち名鉄バスと共同運行の「基幹2」系統(新出来町線)は、バス停の間隔が600mほどと普通のバスよりも長く、頻度は平日朝ラッシュ時に1~2分間隔、日中でも5分ほどの間隔と、本数の多い系統です。

「基幹2」系統は、一部区間で道路の中央部(一般車の左側車線と右側車線のあいだ)に設けられたバスレーンを走ります。この「中央走行区間」と呼ばれる区間では、バス停も道路脇ではなく中央部に設けられており、交差点の横断歩道からバス停に向かうという構造になっています。

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「中央走行区間」を走る「基幹バス」。バス停の手前(奥)から、カラー舗装されたバスレーンがやや左に寄っている(2017年6月、恵 知仁撮影)。

 交差点によっては、たとえば左側4車線+右側3車線のうち左から左折、直進、右折、直進バスレーンというように、右折レーンの右にバスの直進レーンが並ぶ場合もあります。このような複雑な交差点をどう制御しているのか、名古屋市交通局に聞きました。

――「左折・直進・右折・直進」の交差点はどう制御されているのでしょうか?

 交差点流入部では、進行方向を示す大型の規制標識が設置されているとともに通行区分が定められ、進路の変更ができなくなっています。そのうえで、基幹バスの運行と一般車両の円滑な流れを確保するため、片側4車線以上の交差点は左折、直進、右折ともセパレート信号(矢印信号)になっているので、右折する一般車と直進する基幹バスが交錯することはありません。

 道路の幅員が25m未満の場合は片側3車線となり、信号もセパレートではありませんが、(直進の)バスレーンの右側が一般車の右折レーンとなるよう、交差点の手前から路面の矢印などで誘導し、基幹バスとの交錯を避けるようにしています。

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コメント

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7件のコメント

  1. 路面電車ならおかしくないでしょ

    • 時速40km/hに制限され、却って遅くなる。

    • 確かに。しかしLRVの発想の中にはバリアフリーの関係とかなんとかで逆に左側をLRV、中央を車道に、なんていう提案が少し昔の鉄道雑誌に書いてあったような。

    • 札幌市電が都心新線でそれやってますね>左側をLRV、中央を車道

  2. ええんでないの、バスが他の影響を受けにくい工夫は大事だからね、名古屋ってハイブリッド信号?だっけ?今はどうか分からんけんども、残り数台をやり過ごすに青を僅かに長く点ける工夫とか実際の交通を直視した取り組みがいいと思う、

  3. 階段を昇降しないとバス停に行けないから、アンチバリアフリーだと言ってみる。
    たしかに車の流れは良くなるが。
    腰を悪くして階段がきつくなったので、そんなことを考えるようになった。

  4. 海外ではバスレーンがもっと普及している。それだけ道路が広く、バスがメインの都市交通であるという証拠だが、信号待ち以外は渋滞に巻き込まれることもなく、乗り降りもラクで便利だと思った。
    日本では名古屋の基幹バス以外にないのが不思議。路面電車よりもBRTという時代だというのに。