見納め間近? 昭和から平成を駆けた最後の国鉄特急形電車「185系」その団体列車に乗る

JR東日本とJR東海が観光キャンペーンに合わせて、東京~静岡間と名古屋~静岡間で団体列車「静岡DCオープニング号」を運転。東京発は、185系特急形電車が使われました。国鉄末期に造られた車両は懐かしさ満載です。

懐かしい案内文字の書体やモーター音

 2019年4月1日(月)から、静岡県とJRグループ旅客6社による大型観光キャンペーン「静岡デスティネーションキャンペーン(静岡DC)」が始まりました。

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東京発の「静岡DCオープニング号」で使われた185系電車(2019年3月31日、草町義和撮影)。

 これに先立つ3月31日(日)、JR東日本とJR東海の2社は、静岡DC開催を記念したツアー客向けの団体列車「静岡DCオープニング号」を、東海道本線の東京~静岡間と名古屋~静岡間で運転。このうち東京発の列車は、国鉄時代から走り続ける185系特急形電車の6両編成が使われました。

 記者(草町義和:鉄道ライター)は熱海駅(静岡県熱海市)から静岡駅(静岡市)まで「静岡DCオープニング号」に乗車。車内に入ると“懐かしさ”を覚えました。たとえば、ゴミ箱に記された「くずもの入れ たばこのすいがらは入れないでください」などの文字。これには国鉄時代に制定された書体が使われています。客室の座席などはリニューアルされていますが、洗面台など国鉄時代から使われ続けている設備も残っています。

 また、6両のうちモーターが搭載されている4両の床下からは、「グォーン」という大きなモーター音が聞こえてきます。最近の新型電車はモーターや制御装置の改良で音が小さくなりましたが、185系は人間がうなり声を上げながら全力疾走しているようで、どことなく“力強さ”を感じさせます。

 列車に乗っていた神奈川県平塚市在住の70代男性は「(この車両が国鉄時代にデビューしたことは)知ってますよ。古い電車だけど乗り心地は悪くないね」と話しました。

【写真】懐かしさ満載! 185系の車内外

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コメント

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4件のコメント

  1. これ本当に走行音は113系まんまでしたよね、朝方に国道1号から馬入を渡る185系とすれ違うのが朝の儀式だったり観ても乗っても画になる列車でした。
    なにせ普通列車で充当された時にゃ飲みたくもないコーヒー買い込んで旅情緒を楽しんだりでw
    当時は空いてる日中の充当でしたが、下り大垣行きが最終便だった頃に廻された165系だったか?2ドア車は近郊区間で乗降に難儀して遅延が蔓延してましたね。

  2. 子供の頃から毎日見ていたストライプの車両もついにというか、ようやく引退させてもらえるのでしょうかね。
    185系は踊り子というよりも湘南ライナーという感じですね。良く使っています。
    全力で走っているときは会話が出来ないくらいうるさい(モーター音にハァハァするのは鉄だけ)し、
    社員旅行で使ったときはポイント通過でとんでもない揺れをして缶ビールが何本もひっくり返って大惨事になったこともあるし。
    正直思い入れなどありませんが、早々にこのボロ車が置き換えられて快適な車両になってもらえるとうれしいです。
    E257系が快適かどうかは微妙なところですが。

  3. まだ古い381をお忘れでは?

  4. 185系200番台は子供の頃からお世話になった思い出深い車両です。
    夏は沼田までこれに乗り、大清水行きの東武バスRE120に乗り換え。
    冬に草津に行くときには古さ故よく効いた暖房でくつろぐ。旅行が好きになった原点ともなった車両でした。
    引退はかなり寂しさを感じますがこれも時の流れ。秩父鉄道や大井川鐡道富山地鉄などで第二の活躍が見られることを期待したいと思います。