箱根登山鉄道最後の「吊り掛け式」103-107編成が7月に引退 開業100周年CPも開催

引退イベントを計画中!

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箱根登山鉄道の103-107編成(画像:写真AC)。

 箱根登山鉄道は2019年4月1日(月)、モハ1形電車103-107編成を7月に引退させると発表しました。

 モハ1形は、1919(大正8)年の開業以来使われていたチキ1形を、1950(昭和25)年に、小田急車両の乗り入れ開始にあわせて改造。1993(平成5)年には2両固定編成に改造され、連結側の運転台は撤去されました。

 103-107編成は「吊り掛け駆動方式」が採用されている箱根登山鉄道最後の車両です。吊り掛け方式はモーターから車輪へ動力を伝える方式のひとつで、独特の駆動音が特徴。かつてはこの方式が主流でしたが、電車の性能向上などにより、国内の電車のほとんどはカルダン駆動方式に取って代わられています。

 箱根登山鉄道は、この103-107編成の引退にあわせてイベントなどを計画中です。

 なお、6月1日(土)から2020年3月31日(火)までの期間は、「箱根湯本―強羅間開業100周年キャンペーン」を開催。記念イベント開催や記念グッズ発売などが実施される予定です。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. また貴重な財産が去ってしまうのか
    自動制御全盛期の中で新幹線の0系もそうだけど運転士さんの技量の手動域の広い列車は観ても乗っても楽しいし、登山電車の中でもカーブを曲がる時に微妙な運転士さんの手動の動力調整技が観れるのもこの車型だけではあるまいか?
    吊り掛け式にダイレクトに伝わるコンプレッサー音が聴けるのも残り僅かですね。
    東急産まれの相鉄3000も末期は吊り掛け式ではなくなってしまったしね