「バスセンターのカレー」なぜ有名に? 昭和の店構えも「味」 改装工事でどうなる?

2020年夏ごろから休業へ

――なぜここまで有名になったのでしょうか?

 もともと根強いファンの方々がいらっしゃったのですが、2017年3月にテレビ朝日系列のバラエティ番組『アメトーーク!』の「カレー大好き芸人」で取りあげていただき、各局の番組制作者から取材の問い合わせが増え始めました。最大のピークを迎えたのは2018年6月、日本テレビ系列のバラエティ番組『秘密のケンミンSHOW』の放送後で、連日行列が続きました。ちなみに、レトルトカレーはファンの方に向け10年以上前から販売しているものですが、このときはレトルトも品薄状態になるほどでした。

――利用者からはどのような声がありますでしょうか?

 多くのメディアで取りあげられたことで、女性のお客様や、県外のお客様のご利用が増えました。「新潟(万代)に来たときは必ず立ち寄る」「いつ食べても変わらぬ味」「懐かしいカレーだけれど、家庭ではこの味は出せない」と、たくさんのありがたいお声をいただいています。

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「万代そば」で提供されるカレーライス。同じルーを使うカレーうどんやカレーそばもある(画像:新潟交通)。

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 レトルト商品はあるものの、万代シテイバスターミナルでしか食べられないこのカレー。昭和の時代から変わらぬ雰囲気が残る立ち食いスタンドの風情なども、「味」のうちかもしれません。しかし、バスターミナルを含む万代シティは2019年4月からリニューアル工事が始まっており、2021年までには大きく変わる予定です。

「2021年3月まで、2年かけてバスセンタービルの耐震リニューアル工事を行います。『万代そば』も設備更新などで、2020年の夏ごろから数か月間は休業となる予定です」(新潟交通)

 なお新潟交通によると、休業期間の臨時営業については未定とのこと。また工事後は「現在の場所で、変わらない味を提供できる」と考えているそうです。

【了】

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