沖縄モノレール「ゆいレール」10月1日の延伸開業が決定 対応運賃を申請

「ゆいレール」こと沖縄都市モノレール線が2019年10月1日(火)に延伸開業することが決定。同時に実施される消費税率の引き上げにも対応するため、運営会社が運賃の変更を申請しました。

消費税率の引き上げにも対応

 沖縄都市モノレールは2019年5月24日(金)、内閣府沖縄総合事務局長に対し、沖縄都市モノレール線(ゆいレール)の旅客運賃変更認可と旅客運賃設定認可を申請しました。10月1日(火)に実施される消費税率引き上げと、ゆいレールの延伸開業に対応します。

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那覇市内を走るゆいレール。浦添市内への延伸区間が10月1日に開業し、同時に運賃の改定も行われる(2006年2月、草町義和撮影)。

 ゆいレールは、那覇市内の那覇空港駅と首里駅を結ぶ12.9kmのモノレール線です。沖縄都市モノレールによると、10月1日に消費税率が10%に引き上げられることから、消費税率の引き上げ相当分(1.852%)を運賃に転嫁します。

 普通旅客運賃(大人、片道)は、3.1~6.0kmの区間と9.1~13.0kmの区間が10円値上げされ、それぞれ270円と340円に。3.0kmまでの区間(230円)と6.1~9.0kmの区間(300円)は据え置きになります。定期旅客運賃はすべての区間で値上げされ、1か月用の通勤定期券は160~230円高くなります。

 また、首里駅とてだこ浦西駅(沖縄県浦添市)の約4kmを結ぶ延伸区間も、10月1日に開業することが決定。全体では約17kmになり、現在の距離区分では対応できないことから、新たに13.1~17.0kmの区間の運賃も設定されます。この区間の普通旅客運賃(大人、片道)は370円です。

 ゆいレールは2003(平成15)年8月10日に開業。その後、浦添市内に延伸する計画が具体化し、2013(平成25)年に着工しました。当初は2019年春の開業が予定されていましたが、用地買収の難航などから工事が遅れたため、開業予定時期が「2019年夏以降」に変更されていました。

【了】

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