上信越道「信濃町~上越」4車線化完了 12月5日から全線4車線に 冬も走りやすく

8割区間の4車線化でも、通行止め回数は半減したそうです。

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4車線化事業が完了する上信越道 信濃町IC~上越JCT間の位置(画像:NEXCO東日本新潟支社)。

 NEXCO東日本新潟支社は2019年11月28日(木)、上信越道 信濃町IC~上越JCT間(37.5km)に残る暫定2車線区間について、12月5日(木)15時から4車線運用を開始すると発表しました。これにより、上信越道は藤岡JCT~上越JCT間およそ203kmの全線が4車線になります(一部区間のみ台風19号の影響で暫定的に対面通行)。

 信濃町IC~上越JCT間の4車線化事業は2009(平成21)年に決定し、一時凍結を経て2012(平成24)年に再開。2018年12月までに約8割が4車線化されました。今回、信濃町IC~妙高高原IC間1.9km、妙高高原IC~中郷IC間2.5km、中郷IC~新井PA間4.4kmの4車線運用が新たに始まり、事業が完了します。

 この信濃町IC~上越JCT間は日本有数の豪雪地帯であるうえに、長野県側の標高680m(信濃町IC付近)から日本海側の標高40m(上越JCT付近)まで下る急勾配区間です。暫定2車線区間では、中央分離帯を突破して反対車線に飛び出すなどの重大事故が発生していたものの、2018年までに約8割が4車線となった結果、死傷事故が約6割減少。事故で通行止めとなる割合も約2割減少したといいます。

 また、冬期のスリップ事故や登坂不能車両などによる通行止めも、2018年度は前年度に比べて半減したそうです。道路勾配が変化する場所や、車線が減少する場所で発生していた交通集中による渋滞も、4車線化により減少しているとのこと。NEXCO東日本新潟支社は、全線の4車線化により、さらなる渋滞減少が期待されるとしています。

【了】

【比較】事故、渋滞、通行止め… 4車線化で大幅減

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