ゴーン被告、部下に次々指示=高額報酬の維持画策―検察側冒頭陳述・東京地裁

 15日に東京地裁で開かれた日産自動車元代表取締役グレッグ・ケリー被告(64)の初公判。検察側は冒頭陳述で、同社前会長カルロス・ゴーン被告(66)が高額報酬を維持しようと、ケリー被告を含む部下に指示し、報酬を隠す案を次々に出させていたと主張した。

 冒頭陳述によると、金融庁は2010年2月、報酬1億円以上の役員の個人名などを有価証券報告書に開示する制度改正案を公表。当時10億円以上を得ていたゴーン被告は高額報酬が明らかになるのを避けるため、ケリー被告や渉外担当役員らに指示して金融庁などに直接働き掛け、制度導入を阻止しようとした。

 働き掛けが不首尾に終わり、開示制度が導入される見通しになると、今度は開示される自身の報酬額を抑える方法を検討するようケリー被告に指示した。

 11年3月下旬ごろには、元秘書室長が提示した実際の報酬から開示報酬を除いた残額の支払い方法の一覧表を見て、退任後に受け取る案を選択。報酬に関する合意文書や契約書は、自宅や会長室の金庫に保管していた。

 報酬の受け取り方法については複数の案が検討されたが、オランダにある日産の非連結子会社から受け取る案は金融庁や仏政府が把握することを恐れて断念。別の案も、税務調査による発覚を懸念して取り消しになるなど、秘密裏に報酬を得ることが優先された。

 ケリー被告の関与については、ゴーン被告が「未払い報酬の支払い方法を考えるのがケリー被告の役割だ」と発言。ケリー被告も「私の仕事はゴーンさんが退任するときに契約書にサインすること」などと口にしていたとした。

【了】

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