境界線、米仲介で協議へ=イスラエルとレバノン

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イスラエル北部から眺めたレバノンの海岸=2018年9月、ロシュハニクラ近郊(AFP時事)

 【エルサレム時事】ポンペオ米国務長官は1日、声明を出し、イスラエルとレバノンが米国の仲介で、海上の境界線画定に向けた協議に入ることを決めたと明らかにした。陸上の境界線についても別途議論が行われる見通しといい、1948年のイスラエル建国以来、国交のない両国の関係改善につながる可能性もある。

 イスラエルのシュタイニッツ・エネルギー相もこれを確認し、ロイター通信によると、レバノンのベリ国会議長も「協議への枠組みで合意した」と表明。ポンペオ氏は「歴史的な合意だ」と称賛した。協議は今月中旬以降、レバノン南部で国連を介して行われる方向で調整が進められている。

 トランプ米政権はイスラエルとアラブ諸国の国交正常化を後押ししており、アラブ首長国連邦(UAE)とバーレーンとの間での正常化合意を実現させた。11月の米大統領選を前に地域融和の動きをさらに進め、実績をアピールする狙いもあるとみられる。 

 ただ、レバノンでは、イスラエルや米国を敵視するイランの支援を受けるイスラム教シーア派組織ヒズボラなどが抵抗する公算が大きく、スムーズに進むかは不透明だ。

 イスラエル、レバノン沖合の東地中海では近年、大規模な天然ガス田が相次いで発見されている。両国の間では海上境界線をめぐる見解の相違があり、長年の政治的な対立は脇に置き、交渉を進めるべきだと協議に前向きな機運が高まっていた。

【了】

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